1万時間理論と19年後の奇跡
【テレビで聞いた話 その1】
「1万時間理論」というのをやっていた。
どんなことでも、1万時間続ければ一流になれるという理論。
1万時間に達するためには、1日3時間を毎日で9年かかる。
一般に1万時間を達成しやすいといったら、なんといっても仕事だろう。
仮に1ヶ月で150時間としたら、5年半で達するということになる。
けっこーリアルな数字だな。
【テレビで聞いた話 その2】
2010/1/20(水)の『ザ・ベストハウス』にて。
19歳のときに交通事故に遭い、植物人間になった男性。
周りからはもうダメだといわれたが、両親は諦めず、必死に声をかけ続け、19年後に目を覚ました。
人間の脳には代替機能があり、どこかが欠損すると、他で補おうとする。
彼の場合、脳幹は無事だったから生命維持を保つことはできたが、感情や記憶を司る前頭葉が機能していなかったため、目を覚ますことがなかった。
目を覚ましたのは突然だが、この19年という長い時間をかけ、脳はずっと代替機能を育てていたわけだ。
前頭葉の代わりを果たすために必要な要素が仮に10コあるとしたら、その全てが揃わなければ機能を果たさない。
トランプのポーカーでいえば、他の4枚は揃っていても、1枚が足りなければストレートの役は作れない。
彼の場合、19年がたったそのとき、全ての要素が揃ったのだろうといわれていた。
彼が奇跡の生還を遂げたことには、両親の必死の看護が大きい。
人間は他者との関わりによって、感情や心が生まれるのだという。
植物状態の息子を自宅で看護し、元気だった頃のように毎日話しかけ、頻繁に一緒に外出し、クリスマスパーティーでは色んな人を呼んで話しかけさせ……。
番組内の両親の献身ぶりはすごかった。
何度やっても苦手なことって、多くの人にあるだろう。
ただ、これは必要な要素が10コあるとして、実は8コか9コまでは持っている可能性だってある。
残りの要素を満たしたとき、突然にできるようになるわけだ。
どんなことでも、諦めずに努力し続ければ、脳の中で必要な要素は埋まっていく。
人間は、よく使う器官は進化し、使わない器官はどんどん退化していく。
あるとき、突然にできるようになったことがあるとして、それはずっと努力してきたという下地があってこそなんだな。
19年間、諦めなかった両親が生んだ奇跡。
「諦めたら、そこで試合終了ですよ」とは、有名なバスケマンガの言葉だが、本当によくいったものだ。