パラサイトシングルが日本を救う
「パラサイトシングルが日本を救う」というコラムを読んだので、紹介します。
ほとんどそのまんまの言葉を使っていますが、自分なりにまとめてみます。
かなり真面目な内容です。
大家になりたいあなたへ
元のコラムの大家に関する部分を抜粋。
>大家になる第一歩は、余ってる土地に住宅を建てるところから始まります。
>大家になるには、アパート、マンション、一戸建てを建てるだけの土地を持っていなければなりません。
>これは絶対条件です。
>しかも、その土地が通勤などに便利な都市部に近いことも必須です。
>つまり、大家さんというのは元から結構リッチな資産家なのです。
年収2,000万円以上の人の39.6%は自宅以外に住居を持っているとのこと。
そのうちのほとんどは、自宅以外の住居は別荘ではなく、賃貸のためのものだそうです。
つまり、大家とはそれだけ儲かるんですね。
礼金について
>敷金は補償金と見なせますが、礼金には実は法的な根拠は何もありません。
>単なる昔からの慣習です。
>ですから、地方ごとに全く事情が異なります。
>札幌、名古屋、福岡などの一部地域では、礼金という概念が存在しないところもあるくらいです。
>つまり、礼金の有無や金額は大家さんが勝手に決めているわけです。
>むちゃくちゃ不公平なのです。
>しかし、資本主義経済の下では値段のつけかたは自由ですから、仕方がありません。
つまり、お金持ちがよりお金を稼ぐための手段、それが大家ということです。
誰でも大家になれるわけじゃないんですな。
最初のタイトルに期待した人、ざんねーんっ!
……すみません。
また、
>一般に、アパートやマンションは9割以上の部屋が埋まっていないと、うまい儲けを期待できないといいます。
>下手すると赤字経営になるため、空き部屋を作らないことがアパート経営の至上課題なのです。
>バブル崩壊以降、家賃相場は下がっています。
>「空前の借り手市場」とまでいいきる人もいるほどです。
>借り手が少なければ、家賃は下がるのです。
>親元に留まる若者が増えたのも、家賃相場が下落した一つの要因です。
大家も大変な時代になったわけですね。
それでもいい商売だとは思います。
パラサイトシングルが日本を救う
パラサイトシングルを辞書で引いてみます。
〔(和製) parasite+single〕
親と同居する独身者。
住居や家事を親に依存する。
晩婚化・少子化との関連や、その消費行動が注目されている。
〔parasite は寄生する意。1997年、社会学者山田昌弘が用いた〕
以下、引用しながら話をします。
>パラサイトシングル批判の根拠は、一人暮らしをする若者と親と同居する若者の間に経済格差があって不公平だとするところにあります。
>もっともっともらしい正論ですが、これにもまた経済面から見て重大な誤りがあります。
>この論理は旧ソ連などの統制経済のもとでは正解ですが、今や世界中の国が自由主義経済で動いています。
>物価はすべて需要と供給の関係で決まるという、大原則を忘れてはいけません。
親のスネをかじっている若者は、真面目に働いている同年代に対してお金の面で不公平だという意見があるけど、現在の日本ではそうともいえないということですね。
以下で更に分かりやすくいいます。
>バブル崩壊以降、家賃相場は下がっています。
>「空前の借り手市場」とまでいいきる人もいるほどです。
>一般に、アパート、マンションは9割以上の部屋が埋まっていないと、うまい儲けを期待できないといいます。
>下手すると赤字経営になるため、空き部屋を作らないことがアパート経営の至上課題なのです。
>当然ここでも需要と供給の原則は当てはまります。
>借り手が少なければ家賃は下がるのです。
>親元に留まる若者が増えたのも、家賃相場が下落した一つの要因です。
>意外に思えるかもしれませんが、一人暮らしの若者も実はパラサイトシングルが増加したことの恩恵に浴しているわけです。
>仮に全国に1,000万人いるとされるパラサイトシングルが、全員一人暮らしを始めたとしましょう。
>そこで起こるのは、急激な「貸し手市場」への転換です。
>需要が大幅に供給を上回ることとなり、家賃は急上昇します。
>そうなれば、今現在一人暮らしをしている若者も、否応なしに家賃の値上がりに直面するのです。
>現実に、アメリカのシリコンバレーでは技術者が大量流入して家賃の暴騰が起こり、5年間で1万人が家賃を払えずにホームレス状態へと追い込まれました。
親のスネかじりは、他の若者全体を助けていたんですね。
そう考えると、一人暮らしをしているオレ自身もパラサイトシングルに感謝しなきゃですね。
>すでに述べたように、多くの場合、若者の収入は低いので支出の中に占める家賃の割合は高いのです。
>20%以上になります。
>それが更に搾り取られる結果になります。
>パラサイトシングルが減れば、確かに若者の間の格差は縮まるかもしれません。
>ただし、若者全員が今より苦しい経済状態に陥って、ですが。
>それより捨て置けない問題は、彼らが払った家賃の行く先です。
>若者が苦労して稼いだ収入が、家賃として「お金持ち」である大家の懐に収まってしまうのです。
>一人暮らしの若者が増加することによって、得をするのは大家だけです。
>そして今回の検証でお分かりになったと思いますが、大家というのは少数の富裕層に属する人たちなのです。
>一人暮らしの若者が増えれば増えるほど、若者はより貧乏に、お金持ちはより贅沢な暮らしができるようになるだけのことです。
>これのどこが、公平な社会なのでしょうか。
「大家になりたいあなたへ」で書いた通り、大家というのはリッチな人達がほとんどです。
親のスネかじりが自立しても、お金の回り方としては貧乏人からお金持ちに流れるだけなんですね。
うーむ。
>利用可能な平地が少ないせいも手伝って、日本ではどうしても土地の奪い合いになり、土地を持つものと持たざるものの間で貧富の差が生まれます。
>利用価値の高い都心部に他人に貸せる土地、住宅を持つことは、それだけで相当の強みになります。
>となると、日本で不公平を生まないためには世帯数を増やさないことが肝心です。
>安易に一人暮らしなどを始め、無闇やたらに世帯数を増やしてはいけないのです。
>なるべく同じ土地の上に大勢で住むことが重要です。
>寄生はいかんなどとキレイごとをいってる場合ではありません。
>可能な限り親と同居してください。
>将来、少子化が十二分に進行してから、独立を考えましょう。
いやー、親と同居する子供が増えるほど、経済的にはうまく回るんですか。
でも、パラサイトシングルの問題って若者間の経済格差だけじゃなく、いつまでたっても自立できなくて社会に貢献できていないこと、親に迷惑をかけることにもあると思うんですが。
下宿のススメ
パラサイトシングルに代わる自立に、下宿という方法があるそうです。
>高齢化の波が止まりません。
>一人暮らしの老人も増え続けています。
>「ジジババと一緒に住むなんてウザい。
> 面倒は見たくないけど遺産はほしいから、早いとこくたばれ」
と合理的に考える人が増えたのです。
>これを専門家は、「核家族化が進行した」といいます。
>65歳以上の単身世帯は1990年には162万、95年には220万と、確実に増加傾向にあります。
>ある予測では、2020年には75歳以上の単身世帯だけでも306万になるとのことです。
遺産だけ残して早いとこくたばれなんて、実際に思っている人はそんなにいるんですかね。
でも、老人と一緒に暮らしたがらない人が多いのは分かります。
>65歳以上の77%、670万世帯が住宅(自宅)を所有しています。
>ということは、持ち家で一人暮らしをしている老人が相当いる計算になります。
>ワンルームの持ち家というのはめったにありませんから、家の中に空き部屋もたくさんあるのです。
広い家に一人で住んでいるわけですか。
確かに、これはもったいないですね。
老人当人も寂しいだろうし。
>そこで私が提案するのは、「下宿」の復活です。
>西洋から来た個人主義やプライバシーを、日本人はひどくねじ曲げて解釈しました。
>1軒の家に個人、カップル、親子が暮らすことが近代的な西洋文明だと思っている人が多いようです。
>それでなければプライバシーが保たれないとも感じているようです。
んー、それはどうかなと思うのですが。
カップルや親子で暮らすのは、それが近代的だからとかじゃなく、居心地がいいからじゃないからですかね?
>そうではないのです。
>他人同士が同じアパートに住むことは、欧米では決して珍しいことではありません。
>金のない学生にとっては常識です。
>ただし、日本と決定的に違うのはアパートの広さです。
>日本人の感覚で貧乏学生の同居というと、まるで六畳一間に3人が雑魚寝してそうですが、欧米はもっと優雅です。
>2LDK、3LDKのアパートを2、3人で借りるのです。
>だから、他人同士が同居してもプライバシーは保てます。
>日本でも昔は家の空き部屋に下宿人をおいていたではありませんか。
>一人一部屋をあてがうのだから、プライバシーは守れます。
>ところが、日本人は妙に人間関係にまで清潔志向が強くなって、赤の他人と一つ屋根の下で住むことを嫌うようになりました。
他人と暮らすのは嫌だって人はけっこーいるでしょうね。
最近は怖い事件も多いですし。
でも、自分は割と抵抗ないですから、他にもOKな人は少なからずいるでしょう。
>せっかく老人の家に空き部屋がたくさんあるのです。
>これを活用しないのは住宅資源の無駄です。
>しかもアパートと違い、自宅を貸すのです。
>現住居以外の土地を持たない中流の人でも、家賃収入を得られます。
>通常のアパートとの競争原理が働きますから、家賃は安目に設定されるでしょう。
>そうなればアパートの家賃もさらに下がり、借りる側の若者にとっては大きな福音です。
>結果的に、上流、中流、下層の格差が縮まります。
これは名案だと思います。
部屋が別なら最低限のプライバシーは守れるでしょうし、それよりも安い家賃で暮らせることのメリットが自分だったら大きいですね。
何もしていなければ金にならないところを、空いている部屋に人を住ませて収入を得るんですから、家賃はかなり安めになるでしょう。
それどころか、寂しい老人にとっては一緒に住んでくれる若者がいるってことは願ったり叶ったりかもしれません。
もし老人と仲よくなれば、お金のない同居人の若者に金銭面や食事面などでよくしてくれることも十分に考えられます。
>東京都だけでも年間1,200人の独居老人が自宅で孤独死している現状も考慮して下さい。
>誰であれ同居人がいれば、死後何週間も経ってから近所の人が腐臭で気づくなんて痛々しいことも防げます。
これは切実な問題ですね。
>ボランティアの強制がどうとか、やたらとうるさい昨今ですが、こういう形の共生もお互いを助け合うボランティアの一種ではないでしょうか。
>お金のやりとりがあるとボランティアにはならないなんてのは、狭量な意見です。
>ボランティアは「心」なのですから。
>息子や娘が一緒に住みたがらないのなら、いっそのこと他人同士で暮らそうではありませんか。
>独居はやめて、雑居をしましょう。
>それが日本を公平にします。
お金の授受があるからボランティアではないなんて、全く思いません。
ボランティア精神だけでやれることではないでしょうが、そのような側面を帯びているのはいいですね。
このコラムを読み、一人暮らしってどうなんだろう? と思いました。
学生の一人暮らしは多いですが、親には相当な負担です。
オレは人との関わりが好きだし、小さな子から老人まで、人を選ばずに話せる方だと思っています。
むしろ、老人と話すことってけっこー好きなんですよ。
自分の知らないことをいっぱい知っていて勉強になりますし、未知のことを知るってのは楽しいですから。
寂しい老人が自分と話して楽しんでくれるなんて、かなり幸せですね。
将来、職につくとき、老人との雑居というのは真面目に考えてみたいと思いました。
参考ページ
反社会学講座 第4回 パラサイトシングルが日本を救う