いじりといじめ




 いじられるということについて。

 いじられるということは、いじめられるということとつながりがある。
 同じやり取りでもそれをいじめにするか、いじりにするかは、受け取り側の要素が大きい。

 例えば、4、5人の中でA君がおかしな発言や行動をしたとする。
 それを見たB君が、
「お前帰れよ!」
 と言ったとする。

 このB君の言い方にもよるが、常識的に考え、大抵はこのような状況だったら本当にA君に帰ってほしくて言ったわけではないんだと思う。
 一つの突っ込みだと考えられる。

 B君の言い方があまりに刺々しかったり、本気で怒っている場合は辛いが、そうではなく、一つの突っ込み的に言っていたら。
 この状況を楽しいものにするか、重いものにするかは、A君のリアクションによると思う。

 ここでA君が泣きそうになったり、暗い顔をして、「じゃあ、オレ帰るわ」とか言ったら雰囲気が悪くなること間違いなし。
 こうなるとB君の発言はいじめっぽくなってくる。

 そうではなく、A君が笑いながら、「そりゃないっしょー」とか言ったり、「いやいや、まだ帰るのには早いから」とか冗談めかすと、途端に雰囲気は軽くなる。
 B君の発言は場を盛り上げるためのアシストのようになる。

 何が言いたいのかというと、いじめはもちろんよくないものだが、受け方によってはそれをいじめでないようにできる場合もあるということだ。
 なんでもかんでもいじめは悪いという前に、いじめをいじめでなくするテクニックも知っておいた方がいい。

 リアクションって大事だと思う。

 だが、A君が本当は傷ついているのに場を盛り上げるために冗談のようなことを言っていると、それはそれでまた別の問題が出てくる。
 周りはよくとも、A君自身は辛くなってしまうということだ。

 意思に反した演技は辛いときがある。
 まるでピエロだ。

 自分はどうあがいてもピエロになれない、ピエロになるのだけは耐えられないという人は、いじられるのには向いていないと思う。
 だから、周りもそういった人をターゲットにしないでほしい。

 以上、いじめられ慣れしている自分としての考え。