漱石




 漱石の由来を思い出した。
 千円札に載っている夏目漱石といえば有名人で、その名の由来を知っていることも珍しくない。
 普通なら、石に枕し、水に口を漱ぐ。
 対して、水に枕し、石に口を漱ぐということから、「漱石」というペンネームがきている。
 つまり、変わり者ということだ。
 ちなみに、本名は金之助という。

 漱石とオレなんかを比較するのはおこがましいかもしれないが、オレも周りからよく「ずれている」と言われる。
 漱石を見たことは当然ないし、それほど詳しいわけでもない。
 オレが知る限りでは、周りからすれば付き合いづらい人物だったようだ。
 「変わっている」ということの度合いでいけば、オレよりも大きいことは容易に想像できる。

 常識を知っているからこそ、変わったことが分かるということがある。
 逆もありうるのではないか。
 変わっているからこそ、一般に通ずるものが見える。
 ある言動を、
 「それ、おかしいよ」
 と言われたら、それを異と感じる人がいると知ることができる。

 人から色々と批判されたり、困惑させているオレだけど、だからこそ見えるものもあるんじゃないかと思う。
 それを何に生かせるか、直接的なことはぱっと浮かばないが、多くの影響を与えてくれるのだろう。
 「ずれている」と言われることを、必ずしも悪い意味とは受け取らない。
 「やめてくれ」と言われたら、さすがに考えざるをえないだろうが。

 オレにそのような言葉を投げかける人の多くは、いい意味からではないだろう。
 特に深い意味合いはなしに言う人もいるかもしれない。
 もし、何か考えがあってのことなら、ぜひ聞きたいものだ。