2001年 第6回土筆杯




 ディベートを始めてからソッコーで、わけも分からないまま出た初めての大会。
 オレは1年生の10月に入部して、この大会があったのは11月11日。
 当時の英語部は話し合いの時間が多く、入部してからもまともに練習できる時間はほとんどなかった。
 たしか、ラウンドを通算で3回しか事前にやらなかった覚えが。
 うち2回はパートナーとのサシディベ(マンツーマンでのディベート)。
 パートナーはオレと同時に入部した、同じく素人。
 チャレンジャーですなぁ。
 ちなみに、このパートナーと組んだのはこれが最初で最後だった。


土筆杯 パートナー:おすぎ
Round1 Motion: THBT for university students having roommates is better than living themselves.
Our Role: Opposition My Role: Member of the Opposition
Opponent Team: 創価E Vote for the Government Side
Comment:
初陣に相応しく、ぼろぼろのラウンドだった。
誰がVoteしたって結果は同じだろう。
練習でやったラウンドでオレがPM、パートナーがLOだったから、Gov.だったらオレがPM、Opp.だったらパートナーがLOをやろうと決めていた。
いきなりリーダーをやりたくなかったから、初戦はOpp.でほっとした。

って、内容につれて触れると、Roommatesってのは友達なのか、家族なのか分からなかった。
今思えば、普通にやったら学生で、家族だったらRoommatesとは呼ばない気がするが。
両方のケースでプレパしたら、Roommatesは学生、学生寮に住むのと一人暮らしはどちらがよいか、という提示をされた。
PMのDefinitionで出てきた"dormitory"という単語が分からなくて、パートナーがPOIをした。
POIはその1回しか立たなかったような。
MGのスピーチではPOIの発言がノートに書いてないし。
今じゃ考えられんなぁ。

パートナーはなぜか、外国人のRoommatesと住むのはよいか、という話だと思っていたらしく、かなり混乱していた。
プレパのときに言われ、
「えっ、そーゆーことじゃないでしょ」
と言うと、
「英語でディベートするんだから、そーゆーことでしょ」
みたいに言われ、オレは納得していなかったが、ごちゃらせてプレパできないのは困るからとりあえずArgumentを考えた。
アホやなぁ。
なんでそんな大事なところをうやむやにしてArgumentを考えるか。
そりゃLOのスピーチがうまくいくわけないって。

オレは金銭面のトラブルを出した。
「片方が家に帰らないのに一方が炊事などをがんばっていたら、光熱費を半々にしたときに割に合わなくてもめる」
と説明した。
このときのオレじゃ、この説明でもがんばった方だろう。
これに対してPMRで、
「片方が全く家に帰らないなら、当然そいつは光熱費を払う必要はない。
 でも、それってそもそもおかしくないですか?
 なんで同棲生活をしているのに、全く家に帰らないの?
 現実離れしているよ」
と反論された。
そのときに出た言葉、"Are you kidding?"が無性に悔しかった。
こんなことを言われたのは後にも先にもこれっきりだが、これって完全に馬鹿にされているよなぁ。

余談だが、ジャッジの人が可愛かった。
Round2 Motion: THW allow surrogate motherhood.
Our Role: Government My Role: Prime Minister
Opponent Team: 東工G Vote for the Opposition Side
Comment:
さっきはパートナーがリーダーだったので、今度はオレがリーダーをやる番。
連絡ミスでジャッジが遅れて、プレパが30分だった。
そのおかげでかなり助かったとはいえ、よろしくないDefinitionだった。

代理母について全然知らなくて、持ちうる一般論で考えた。
このMotionはDefinitionで抑えておくべき重要な点があるが、それに気づかず、POIで指摘されたときはどーしたもんかと思った。

とゆーか、このとき採ったStance自体がありえない。
このMotionだったら、身体機能上の問題で自分の子供を作れないカップルが、代理母を利用して自分と同じ遺伝子を持つ子を授かれる、というのが一般的。
なのに、オレらが採ったのは、「少子化対策」。
不景気の上、高齢化社会の日本に新たな息吹を、というもの。
できなくはないかもしれないが、Strategy的にいいとは思えない。

そのぐらい、このMotionについて知らなかった。
同じ芝浦の奴らはすでにやったことがあったらしくて、羨ましかった。

LOの方が激しく、当時の自分には凄過ぎたために、何を言っているのかほとんど分からなかった。
とりあえず、もっともなことを言っているのだということは、否応なく感じさせられた。
Definitionをぼろくそ言っていた割にはRemakeやAdditionはしてくれなかったのが、今思えばよくない点。

そのために戦意喪失しそうになったが、その後のパートナーのスピーチに勇気づけられた。
パートナーも全然分かっていないはずなのに、自信満々にスピーチしていたのだった。
すげー!オレもがんばらなきゃ!と思ったわけ。

プラス、失礼なことを言うが、MOの方はLOの方に比べてインパクトがなく、更に自信を取り戻すきっかけになった。
"Po, po, po, point of information!"
どもりながらも、この大会初のPOIをした。
"No thank you."
と下げられた。
その後、パートナーと2人で何回か立っても全く取ってもらえず、こいつはPOIを取る気がないな、と分かった。
LOの方が頭をかいていた。
言いたいことが言えなくなったわけだが、逆にちょっと安心し、その後は発言内容がなくてもはったりで立ったりした。
だが、やはり最後まで取ってもらえることはなかった。

LORは聞いても何を言っているか分からないので、自分のRebuttalを考えるのに集中した。
パートナーがアドバイスをくれ、ホントに嬉しかった。

人生2回目のRebuttalはうまくいったのか。
今の自分から見たら分からないが、そのときのオレにしてはよくやった方だ。

負けはしたが、Ballot Sheetを見たらオレの点数はそんなに低くなかった。
もっとLOの方と差があると思っていたが。
コメントに、
「基本的なスピーチ構成ができていた」
とあり、びっくり。

パートナーよりも点数が高かったが、こいつがいたおかげで途中でやばくなったときも立ち直れた。
自分的に、チームワークがよかったラウンド。
おすぎさん、ありがとよ〜!
Round3 Motion: THBT Western fastfood corrupts Japanese value.
Our Role: Opposition My Role: Leader of the Opposition
Opponent Team: 北九州D Vote for the Government Side
Comment:
あぁ、3連敗。
この大会はオーラルがないから、ラウンドが終わった時点での勝敗数は知らなかったけど。
Gov.だったらパートナーがリーダー、Opp.だったらオレがリーダーという打ち合わせだった。
初めてだから、色々試そうってことで。

プレパで屁をこいたことを、なぜか今でも覚えている。
緊張感ねぇなぁ。
いや、実際は緊張していたが、2ラウンドやったことで少しは余裕ができていた。

このMotionって実はけっこー難しいと思うが、そこはさすがの北九州さん。
分かりやすい議論を展開してきたもんだ。
具体的なDefinitionをするのではなく、分かりやすいイラストレーションによって比較対照を提示された。
おかげさまで、ディベート慣れしていない自分にもやりやすかった。

ファーストフードのいい点ということで、
・店内で会話ができる。
というポイントの他に、
�)擦靴じ渋綣匆颪砲�いて、早く食事を取ることができる。
��(当時)マクドナルドでは45円でハンバーガーを買うことができ、非常に安い。
��若者などに好まれ、行きやすい雰囲気を持っている。
という主張を思いついてサインポストをどうするかということになり、無理矢理、
・現代社会に合っている。
という1ポイントにまとめた。
なんでこーゆーことするかなぁ……。
これだから分かりづらくなってごちゃるんだ。
1ポイントには1議論って、常識で考えても分かりそうなもんだが。

Rebuttalで出した議論がNew Argumentとジャッジに言われ、そのとき初めてそれがルール違反と認識した。
多分、同じセク員から軽い説明はしてもらっていたはずだが、New Argumentとは具体的に何を指すのか分かっていなかった。

リフレクで、
「両者共に非常に分かりやすい議論を展開していて、今日見た中でも1番いいラウンドでした」
と言われ、「えーっ!」と心の中で叫んだ。
オレらはこれが通算で何ラウンド目だと思っているんだ……。
このジャッジの方の他はどんなラウンドだったんだろう。
もちろんお世辞は入っているんだろうが、それにしてもありえない言葉だった。
まぁ、Gov.とOpp.が逆だったら、間違ってもこんなことは言われなかっただろうけど。
Gov.の議論がまともで分かりやすいからこそ、こっちもやりやすくなる。
オレらがGov.でわけ分かんない提示をされたら、相手だってやりづらいだろう。

ちなみに、このラウンドがきっかけとなったわけではないが、Member of the Governmentだった毒りんごとは今も仲がいい。
Round4 Motion: THW welcome open compitition of electricity.
Our Role: Government My Role: Member of the Government
Opponent Team: 東洋英和B Vote for the Government Side
Comment:
はっ、初勝利……。
まさに奇跡。
未だになぜ勝てたのか不思議だ。
オレがジャッジだったら、Gov.の立証責任を果たせていなかったということでOpp.にVoteだな。

Motionが出た時点で何のことか、何をすればいいのか、どんな議論を展開すればいいのか分からなかった。
パートナーに話したら、なぜかちっとも不安な素振りを見せず、
「要は日本の企業にとっていいって話でしょ」
と言われた。
そりゃそうだろうけど……えっ、Definitionは"in Japan"だけでいいの?!

当時はCase Statementなんて言葉は知らなかったけど、それにしてもこりゃ酷い。
土台設定なんて無視して、いきなり議論展開を始めた。

ただ、ついていることに、Opp.も全くDefinitionはついてこなかった。
だから、オレらだけが悪いとも言えないけど。

こっちが企業競争によって価格ダウン、消費者Happyという主張。
向こうが競争によって消費者混乱、企業の協力が必要という主張。
はっきり言ってどっちもダメダメの主張の上、どっちもまともに反論していない。

こんなぼろぼろ対決を、
「競争と混乱だったら、消費者から見たら安くなる方がいいと勝手に判断し、Gov.にVote」
という理由で制した。
フツーに考えて嬉しくないが、それでも初勝利が納められたのは結果的にはよかった……と思う。

相手の女の子のバッグがブランドもんだと、パートナーが教えてくれた。
よく覚えてるなぁ〜、オレ。
1人がクリスチャンディオールで、もう1人はなんだったけなぁ。
シャネルかグッチか。
まぁ、高価そうなもんだった。

そして、このときは知らなかったが、これがこのパートナーとの最後のラウンドとなった。


 いやー、それにしても、この事前状況で我ながらよくやったと思う。





 この日の成績 1勝3敗(初勝利)