2046




 友達と劇場で観ました。

 アジアが誇る巨匠ウォン・カーウァイ監督が5年の沈黙を破って世に送り出した作品。
 キムタクが出演していることで話題です。
 映画を観た後、それはどうかと思うことになったんですが。

 あらすじ。
 1967年の香港、男は2046年を舞台にした近未来小説を書いている。
「2046」という場所を目指してミステリートレインが走り、アンドロイドが恋をする。
「2046」に行けば「失われた愛」を取り戻すことができる。
 なぜなら、そこでは何も変わらないから。
 ミステリートレインに乗る人はそう信じていたが、真実を知る人はいない。
 そこから戻ってきた人は誰もいないからだ。
 ただ一人、「男」を除いて。
 映画は小説を書く男の「現実」を中心に、小説の「未来」と共に進んでいく。

 感想。
 つまんない……。
 どこに面白みがあるのか分からない。
 ラブシーンが多過ぎて引きました。
 観始めてソッコーつまんなくなったので、これはアカンと思ってオレなりに映画の面白いところを探しました。

・フェイ・ウォンの肩甲骨がセクシー。
・(友人には否定されたが)主役のトニー・レオンのひげが堀内孝雄に似てるのがおもしろ。
・チャン・ツイィーがめっちゃキレイ。
・普段は聞かない中国語に対して、へー、こんな感じかーって感想。

 しかし、残念ながらそんなもので満足できませんがな。

 耐えられなくなったのか、映画を最後まで見切らずに帰った人が4、5人いました。

 あー、つまんなかったと観終わると、友人は予想外な反応。
「オレは好きだよ」

 オレが肩甲骨がセクシーとか言うと、
「お前分かってないなー」
 って友人に言われ、色々と解説してくれました。
 なるほど……。
 この映画、深いんですな。
 分かる人には分かるのかー。

 その解説の内容をこれから映画を観る人が知ると面白みが半減する恐れがあるので詳しくは書きませんが、かなり考えられて作られていることは間違いないです。
 冒頭の女性が左手だけに黒い手袋をしている様子が長い間映されます。
 一見意味のないこのシーン、観ているとどんな意味があったのか分かります。
 最初と最後のつながり。
「オレと一緒に行かないか」の意味。
『2046』という小説の意味。
 2046では「何も変わらないから」とは。
 人の心の現実性。
 まぁ、これらを意識すると少しは映画が面白くなるかもしれません。

 この映画を観た別の友達は、過去に観た映画の中でワーストのつまらなさと言っていました。
 映画の意味が分かっても、つまらない人にはつまらないと思います。
オレは映画の意味を理解できなかったせいかもしれませんが、つまらなかったです。

 少なくとも、肩甲骨がセクシーとか、トニー・レオンのひげがどーたらとか言っている人は映画を楽しめませんので、その楽しみ方を参考に観に行くのはやめた方がいいです。

 ラブシーンが多いので、キムタク目当てに子供が観に行くと地獄を観るでしょう。
 R指定でもおかしくないと思いました。

 てゆーか、マスコミの宣伝の仕方はおかしい。
 これは間違いなくキムタク目当てで観る映画ではないです。
 CMの、
「キムタクがどこで『オレと一緒に行かないか』って言うかハラハラしていました」
 とか言っている女の子とか映しちゃあかんですよ。
 そんな人には絶対につまらない映画です。

 監督がしっかりした人だってことを意識して観た方がいいです。
 文学的な映画だと思いました。
 それが面白いかは別として……。

 これを読んで逆に興味をそそられた人、観たらつまんかったからといってオレのせいにしないで下さいね。