TAKEN(96時間)


 WOWOWでやっていた『96時間』という映画を観た。

 どんな映画か全く知らずに観始めたら、意外と面白い。
 93分とやや短めの映画で終始、緊迫感を保っている。

 娘が友達と二人でパリまで海外旅行へ。
 過保護の父親は何度も電話をかけ続け、娘はうんざり。
 まぁ、海外旅行中までこんなことをされたら、気持ちは分かる。

 その電話が、運命の別れ道だった。
 娘が宿泊先で誘拐されてしまう。
 父親に残された手がかりは、その短い電話の内容のみ。

「寝室に行き、ベッドの下へ隠れろ。
 よく話を聞け。
 お前は捕まる。
 ただ、その間に少しでも犯人の情報を教えるんだ。
 俺が必ず助けに行く
」

 娘の叫び声、無音の携帯に話す父。

「俺は特殊能力を持っている。
 ここで娘を返せば、お前のことは見逃そう。
 そうでなかったら、お前を必ず見つける
」
「グッドラック」

 リーアム・ニーソン演じるこのお父さま、何を隠そう、元工作員なのであった。
 犯人に宣戦布告し、父親の孤独な闘いが始まった。
 ちなみに、犯人が唯一つぶやいたこの『グッドラック』という言葉も、後々の伏線になっている。

 お父さまが手がかりから、犯人の組織を割り出す。
 このままだと娘は売り飛ばされ、ドラッグ漬けの売春婦に堕ちてしまう。
 誘拐された娘は「96時間」以内に見つけ出せなかった場合、2度と返ってくることはない。
 詳細な説明は省かれていたが、過去の事件の統計などから分かるんでしょう。

 その後は、ジェイソン・ボーン@マット・デイモンも真っ青な、圧倒的パワーで進んでいくお父さま。

 迫力と緊迫感があり、アクション・スリラーとしては面白かったものの、いかんせん、過激すぎる。
 さすがはリュック・ベッソンが製作を務めるフランス映画。
 ハリウッドとは違い、ここまでやるかってぐらい、犯人に対しても容赦ない。
 まぁ、お父さまの気持ちは分かるけどね。

 娘はともかく、一緒にいた友人の悲惨な姿は、あまりにもむごかった。
 ダンナから情報を聞き出すために、温かくもてなしてくれた奥さんを撃つなど、お父さまも娘一人を救い出すためには、世界を滅ぼしても構わないほどの勢い。
 んんむ、娘を持つ人には、この感情も理解できるんだろうか。

 映画としては面白いけど、過激な内容は人によって賛否がありそうだった。
 女性にはオススメできません。