青の炎




 湘南の高校に通う17歳の秀一は母・友子と妹・遥香との三人で穏やかに暮らしていた。
 ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した男・曾根が現われ、家に居座ってしまったことから、平和だった家庭は一変する。
 曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行を働こうとするのだった。
 やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。
 そして、完全犯罪の計画を練り上げると、それを実行に移す。
 恋人の紀子にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった……。

 嵐の二宮和也、アヤヤが主演。
 監督は海外からも定評のある 蜷川幸雄。
 音楽は宮内庁の宮廷音楽出身の東儀秀樹。
 原作は貴志祐介で、同名小説は100万部を越えるベストセラーとなった。

「かつてこれほど切ない殺人者がいただろうか」というキャッチフレーズの通り、切ない。
 特に、最後はかなり切なかった。
 俺の好きなもの、ロードレーサー、ロードレーサーに乗ってるときに見える景色、母さんの手料理、遙香の膨れっ面……。
 あぁ、切ない。
 何が間違っていたんだろうって考えると、間違いだらけだったと思う。
 だが、彼には全てだった。

 完全犯罪を狙った割には穴が多かった。
 あれでよく完全犯罪と呼べたものだ。
 17歳という未熟さを感じた。
 それで映画のよさを損なっていることは全くない。

 評判通り、二宮の演技が素晴らしかった。
 ジャニーズとハロプロが主役だからアイドル映画だろ、というのは偏見。
 アヤヤの演技は下手だったが、二宮は本業張りだったと思う。

 また、映像がけっこーキレイだったのと、音楽がよかった。
 音楽は映画の雰囲気とマッチしていたし、使いどころもよかった。

 原作も読みたい。