THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO(ドラゴン・タトゥーの女)
この映画を観る上での注意点
・カップルで観に行くのはオススメできません。観た後に気まずくなる可能性が高いです
・終わった後は食欲が落ちますので、映画の直後に大事なディナーなどは予約しない方がいいでしょう。食べるとしたら、少し時間をおくのが無難です
・158分と長い上、後半は特に見逃せない展開が続きますので、トイレは事前に済ませましょう
・賛否が極端に別れると思われます。グロテスクな表現があることを覚悟しましょう
ぶっ飛んでいる。
観ていて、何回か体温が下がるような感覚があった。
自分には最高の出来栄え。
初っ端から、グロテスクながら芸術的なオープニングに、センスの塊を感じる。
音楽ともマッチしていて、かっこいい。
わくわくしながら本編に突入。
ドラゴン・タトゥーの女:リスベット
ジャーナリストのミカエル
二人の視点で物語は進んでいき、やがて、ひとつに交差する。
それぞれの視点で恐怖感をあおっていき、同調させるのがうまい。
決着がついてからも、まだこんな面白い展開があるのかとびっくりした。
ラストは切ない余韻が残る。
猟奇的な表現が多々あり、さすがは『セブン』の監督と。
『ファイト・クラブ』のような暴力や狂気も全面にあり。
一方で、コンピュータ技術を駆使する場面には、『ソーシャル・ネットワーク』を思い起こさせる。
デヴィッド・フィンチャーワールド全開だ。
日本では絶対に撮れない映画だ。
宗教的な話や民族主義もそうだし、あそこまでの残酷さは、日本人とは感覚が違う。
性的なシーンも、モザイクが必要な撮り方をしちゃうからね、邦画じゃアリエナイでしょ。
内容が内容だから、性的なシーンで興奮することはないでしょう。
あれはサービスシーンって意味合いではなく、犯人の嗜好を象徴するシーンだったんじゃないかと思う。
歪んだ性欲の極限があれということでね。
リスベットのキャラは強烈だな……。
見た目も性格もぶっ飛んだ天才ハッカー、瞬時の情報分析、過去の生い立ち、異常な反骨精神。
それでいて、信じられないほどの純粋さも兼ね備えているんだから。
ミカエルが割とフツーな人だったから、対比としてよかったと思う。
158分でも、後半は激しい展開だから、全く飽きなかった。
前半で緊張感や恐怖感をあおり、後半で弾けさせた後、まだ別展開が待っているという。
素晴らしい構成だった。
原作の『ミレニアム』は、スウェーデンでは、「読まないと職場で話題についていけない」といわれたほどのベストセラー。
『ドラゴン・タトゥーの女』は3部作の1部にあたり、スウェーデンでは3つとも映画になっている。
これは、ぜひ残る2つもデヴィッド・フィンチャー監督に撮ってほしい。
最初に述べた通り、観る人を選ぶ映画なので、これから観る人はご注意を。