ドロップ


 バトルシーンが中心なのだが、迫力や演出なら間違いなく『クローズZERO』の方があるでしょう。
『クローズZERO2』は観ていないが、一作目はけっこーよかった。
 あっちは完全にバトルがメインだしね。

『ドロップ』はバトルを中心に、不良の人間模様が描かれている。
 だけど、個人的にはイマイチ。
 バトルをする理由が浅すぎるし、戦っている姿がかっこいいと思わない。
 人間模様も薄っぺらく、感情移入できなかった。
 若気の至りにしてはいきすぎ。

 よかった点は、ちらちらと出てくる笑えるシーン。
 そこは、さすがはお笑い芸人が監督なだけあるか。
 次長課長の河本さんなんて、あのワンシーンだけでいい味を出していた。

 水嶋ヒロさんがカリスマ不良ということなんだけど、あんなスカした奴が実際にいたら、男からも女性からもモテるわけねー。
 強いってだけで、性格的には魅力を感じない。
 バトルで「来いよ」っていって前に出した手をくいくいって引くなど、マンガっぽい仕草が多かった。

 成宮さん演じる、主人公の信濃川ヒロシ。
 この原作マンガも映画もほぼフィクションだが、品川さんの実体験も混じっているらしい。
 顔面の出来栄えが品川さんと成宮さんで全く違うので、あのへたれキャラはなんか違和感が。
 品川さんの顔の方があの性格はフィットするだろうな。
 いや、成宮さんも悪くはなかったが。

 こいつらホントにバカでどうしようもないけど、なぜか憎めない。
 たまにめちゃめちゃかっこよくて、たまに切ない。
 そして、ユーモアセンスがちりばめられている映画。
 監督の狙いとしては、こんな具合じゃないだろうか。

 自分は、かっこいいとも切ないとも思えなかったので、あんまり合わなかったんだろうなぁ。
 役者がよかったのと、ちょくちょく笑えるところで、まぁまぁ面白い止まりだった。

 観に行ったことは後悔してないけど、次に品川さんが似たような映画を作ったら観に行きません。