Funny Games U.S.(ファニーゲーム U.S.A)
オーストリアのミヒャエル・ハネケ監督が放つ、最悪の映画『ファニーゲーム U.S.A』を観た。
監督自らが『ファニーゲーム』をハリウッドでリメイクした作品。
噂には聞いていたが、本当にすさまじい。
観ていて、すさまじく気持ち悪くなる。
こんな映画は観たことがない。
理不尽な暴力の嵐。
ひとつも救いがなく、この映画にはヒーローは存在しない。
最悪の内容といっていい。
しかし、芸術性は高く、監督の演出力は確かなものだ。
なにせ、このミヒャエル・ハネケ監督は、ウィーン大学で心理学や哲学を専門に学んでいるのだ。
意図的に暴力シーンを映さないことで、観客の心を乱す。
キャストが映画を観る者に問いかけるという、映画のルールから外れた手法。
キャストが神の視点で語りかけるこの手法は、メタ演出と呼ばれる。
映画を観た人の間では有名な、あの「巻き戻し」は、まさしく理不尽の塊であろう。
映画を巻き戻してなかったことにするなんてね、初めてその演出を観た人はびっくりすること間違いなし。
観ている最中はずっと嫌な気持ちで観ることになり、終われば気持ちの悪い後味がずっと残る。
衝撃的なインパクトがこびりついて離れない。
賛否両論の映画だが、自分は嫌いじゃない。
というか、★をつけるなら、満点以外はない。
それでも、最悪の映画だよ、これは。