GILBERT GRAPE(ギルバート・グレイプ)
かなり好きな映画です。
4、5回は観ました。
自分の中では5本の指に入りますね。
ストーリー。
父の死のショックに身動きできないほど太ってしまった過食症の母、18歳で知的障害をもつ弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、二人の姉妹。
田舎町アイオワ州エンドゥーラで亡き父の代わりに一家を支え、希望や夢とは無縁の冴えない日々を過ごすギルバート(ジョニー・デップ)。
街に偶然やってきた、自由で快活な旅人のベッキーとの出会い。
アーニーの起こす騒動。
特に何かドラマチックなことが起きるわけではなく、日常の光景が描かれる。
そして、最後にちょっとアリ。
この映画を初めて観たのは高校2年生のときでした。
中学3年生のときに『フェイク』でジョニー・デップにはまり、このビデオを高校の図書室でたまたま見つけ、ジョニー観たさで借りました。
そんないい加減な動機がどっこい、めっさいい映画ではありませんか!
今後はこの監督にはまることになりました。
監督は、好きな映画監督を聞かれたら必ず答える二人のうちの一人、ラッセ・ハルストレム。
ちなみに、もう一人は岩井俊二。
この二人をを挙げる時点で、映画好きの方にはオレの好みがなんとなく分かりそうですな。
スウェーデン出身のラッセにとって、この映画がハリウッド進出第一作です。
このレビューを書くためにちょっと調べて知ったんですが。
少し前に観た『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』はハリウッド進出前だったんですね。
確かに、この『ギルバート・グレイプ』や『サイダーハウス・ルール』、『シッピング・ニュース』なんかに比べると『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』は印象が違いました。
話が脱線しましたが、この映画を好きな理由。
それはなんといっても、日常を素直に描いているところです。
ドラマチックにするために一悶着起こったり、ピンチからの逆転みたいなフィクションが多いですが、そーゆーのは好きじゃないです。
ストーリー上や、観る人に伝いたいことなどの明確な意思があるならいいんですが、単に内容を盛り上げるためだけにストーリーを歪曲させると引いてしまいます。
この映画はそのような感じが全くなく、一見どこにでもあるような日常を描いていて、なおかつそこに微笑ましさやユーモアを混ぜてあり、自分の理想のような映画です。
最初と最後がつながっているのもいいです。
レオナルド・ディカプリオはこの映画当時19歳で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
この演技は一見の価値アリです。
『タイタニック』で一気にブレイクした彼ですが、逆にこの幼いディカプリオの演技を観ると新鮮に感じる人が多いと思います。
そして、オレの大好きジョニー・デップ。
役名がタイトルにもなっている通り、この映画の主役は彼です。
感情をあまり表に出さない役なのですが、その時々の表情がいい。
だからこそ、感情を露にするときにその演技が引き立ちます。
ジョニーって感情が表立たないときの演技がうまい気がします。
また、その空気感や存在感。
『ノイズ』のミステリアスで怖い空気や、この『ギルバート・グレイプ』の純朴な空気、『ブロウ』の狂気と人間味の空気。
台詞を発していなくても、明らかに空気が違うんですよ、オレ的に。
いやぁ、好きですね、ジョニー・デップ。
人によっては淡々とした流れを退屈に感じ、好きじゃないかもしれません。
そんな人は逆に、オレが苦手な狙って作られた展開が好きな場合が多いかもしれません。
タイプが正反対ってことですね。
オレ的には文句なしの映画です。
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