ゴールデンスランバー


 周りで観た人が何人か絶賛していたから期待して観たら、期待通りだった。
 冤罪の逃亡劇って洋画だと『逃亡者』など、いくつか名作があるが、邦画では珍しいよね。

「お前、オズワルドにされるぞ」

 オズワルドとは、いわずと知られた、ケネディ大統領の暗殺犯とされる人。
 色々と不自然なことが多く、暗殺犯に仕立て上げられたという見方が強い。

 首相暗殺犯に仕立て上げられ、絶体絶命の主人公の堺雅人さん。
 敵は国家権力とも呼べるもの。
 将棋でいえば、とっくに詰んでいる。

 主人公の唯一の武器は、信頼と習慣。
 現在の友人たちとの絆と、かつての思い出が鮮やかに交差する。

 勝てっこない巨悪を相手にあがく主人公。
 飽きさせない展開が続き、観ていて面白かった。
 ラストはちょっと切なかったなぁ……。

 伊坂さんの原作は読んでいないが、映画にはない、事件の20年後が描かれているらしい。
 原作もそのうち読もうっと。