GOSSIP(ゴシップ)


 チャンネルを回したらやっていた映画に見入ってしまった。

 アメリカの学園映画。
 学生とは思えないほど広い家でルームシェアをする男2名(デリック、トラヴィス)、女1名(キャシー)。
 メディア論を専攻する彼らは噂が広がるメカニズムを調べる実験をすることにした。
 実験とは、学園でちょっとお高くとまったお嬢様のナオミがボーイフレンドのボーにレイプされたという噂を流すというもの。
 学園内で過熱していくゴシップを面白がる3人だったが、実際にボーがレイプ容疑で逮捕されてしまい、事態は思わぬことに……。

 思わぬ面白さだった。
 あー、最初から観たかったな。
 人によっては予想できるだろうけど、最後の返しがよかった。
 映画が終わる最後の5分まで、あなたは騙されている、っていう紹介をされていたようだ。
 デリック役のジェームズ・マースデンの表情がいい。

 テレビ出身の監督で、今作が初の映画監督となったデイヴィス・グッゲンハイム。
 ぜひ新作を撮ってほしい。

 ジェームズ・マースデン 、レナ・ヘディ 、ノーマン・リーダス、ケイト・ハドソン。
 出演者が知らない人ばかりだった。
 これから目の出る若手を使ったというところか。
 皆、演技もビジュアルも悪くなかった。
 その点でも監督の手腕を評価したい。
 役者も監督も、これから名前を聞くことになるかな?

 噂とは恐いねぇ。
 裏のない噂は簡単に信用しちゃいけない。

 嘘に嘘を重ねるデリックが小気味よい。
 極悪野郎ではないが、軽い意味でのホントに悪い人って感じ。
 一方、最初は自分も加害者だったくせに、途中から、「あなたは間違っている」みたいな物言いをするキャシーが偽善者っぽい。
 間違った道から引き返すのはいいんだけど、だからって自分は悪くないって態度は好きじゃない。
 罪は罪と認めんと。





〜追記〜

 何年もたってから、久々にまた観てみました。



 前回は最初から観なかったせいかな、ちょっと感じ方が違った。

 デリックはかなーり悪い人に見えた。
 嘘に嘘を重ね、平気で人を傷つけ、自己保身ばかり。
 口から出ること全てが自分のためであり、それが真実かどうかはどうでもよい。
 んーむ、悪いやっちゃ。

 前回のレビューでキャシーが偽善者っぽいと書いていたが、あの状況であの行動をとるのはありだと思った。
 そもそも、キャシーはあそこまで大事になると想定していなかったし、デリックに自分の案を利用されたという意味合いが強いからね。
 ストーリーを知っている状態で観直すと、デリックのとった行動の理由が見えてくる。

 にしても、ゴシップは怖い。
 それが人に伝わり、多くの人が信じてしまえば、真実であるかどうかは時として関係なくなる。
 たった一人が知っている真実より、みんなが信じているゴシップの方が強くなってしまう場合もあるのだ。