ハルフウェイ


ハルフウェイ


 岩井俊二さんプロデュースなだけあり、映像表現は期待通り。
 何気ない日常が美しく見える。

 音楽も小林武史さんでさすが。
 とても澄んだイメージの曲ばかりで、映画を心地いいものにしている。
 エンドロールでSalyuさんが歌う曲もすげーよかった。

 小説とはけっこーストーリーが違うのね。
 映画の方が好きだったし、ストーリーも映画の方がよかった。
 といっても、小説も映画もストーリー自体は好きではない。
 理由は、主人公の女の子。
 小説でもそうだったけど、やっぱり北乃きいさんの役は腹たつなぁ。
 若気の至りといえばそうだけど、これは受け入れられない。
 好きな人の夢を邪魔するのはダメだ。
 きいさんの演技力はよかった。

 岡田将生君はよかった。
 他にも『重力ピエロ』を始め、色んな映画に出ているし、今月号のMEN'S NON-NOにも載っていたし、今、この人はきてるね。
 今きている人を挙げろって聞かれたら、俳優ならこの岡田将生君、三浦春馬君、佐藤健君、お笑い芸人ならはんにゃとオードリーって答えます。

 小説にはない、書道家の大沢たかおさんがかなりいい味を出していた。

「先生、こないだ東京行ったんだよ。
 渋谷。
 いや〜、東京は怖いわ。
 魔物が住んでる。
 先生、あんなとこ、もう行けない
」

 セリフは正確なものじゃないけど、こんなことをいっていた。
 この後に続く言葉で、映画が締まった。

 ストーリーはダメだけど、映像、音楽、役者の演技力のよさで、けっこー好きな映画だった。
 初監督の北川悦吏子さんはダメだったけど、周りのスタッフと役者に助けられた形だろうか。

 小説のときにも思ったけど、やはり青いなぁ。