HEREAFTER(ヒア アフター)


 すみません、少しネタバレします。














































 昨年、大震災のせいで、映画館で観そびれた映画。
 ん、これは映画館じゃなくてよかったな。

 スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、クリント・イーストウッド監督、主演はマット・デイモンさん。
 期待値が大きすぎたかな。

 一貫して優しい雰囲気をまとっており、心理描写が丁寧で、映像や音楽もキレイだから、一見するといい映画のようにも感じる。
 ただ、いかんせん、これじゃ浅い。

 というのも、この映画って結局、制作側が答えを与えていないのよね。
 端的にいうと、ラストのマット・デイモンさんの手紙によく現れている。
 え、一体、なにを書いたのよ? って話。

 マリーも臨死体験を著作にしたのは分かるけど、そこから何を訴えたかったのか。
 死後のイメージはこんなんです、ってそれだけじゃないはずだ。

 マット・デイモンさんも過去に何があって、あの能力を呪いと呼び、苦しんでいるのか。
 料理教室のねーちゃんとの一件みたいなことがいっぱいあったのだと、予想はつくけど、それだけじゃすっと入ってこない。
 いや、あんな能力があったら、色々と大変だってのは想像はつくよ。

 要はこの映画、豊かな想像力がないとあまり楽しめない。

 あと、邦題の表記もおかしいような。
 1単語なのに、なんで『ヒア アフター』ってぶった切っているの?

「Hereafter」を辞書で引くと。
(副詞)
1. この後、今後、将来
2. 来世には

(名詞)
1. 将来、未来
2. 来世

 辞書で考えると納得。
 あのラストの通り、「Hereafter:死後の世界」を題材に、「Hereafter:未来」を描いているのだと。

 うじうじ悩んでいたマット・デイモンさんが、未来を想像しながら歩き始める。
 マリーも同じ悩みを持つ人に出会う。

 上2つだけだと物足りなかったが、個人的には、マーカス君の存在に救われた。
 彼のエピソードは、本当に辛さが伝わってきた。
 行かないで、会いたいよ。
 じわっとくる。
 この映画は、これが描きたかっただけなのではと思えるほど。

 映画の雰囲気と、マーカス君の存在により、割と好きな映画ではあった。
 それでも、期待値ほどではなかった。