借りぐらしのアリエッティ


 世間からは賛否あるみたいだけど、よかった、よかったよ。
 めちゃめちゃいいじゃない。

 イマイチっていう方の多くはストーリーを挙げているみたいだけど、これはこれで、小人目線の世界ってことでしょう。
 とってつけたようなオチもなく、自然な流れで好きだった。

 映像と音楽は文句のつけようがない。
 細部までこだわった美しい描写。
 細かな日常生活や自然まで再現したサウンド面は、ものすごいこだわりを感じた。

 ここで出てくる小人って、純粋に人間の体を小さくした存在なのね。
 特殊能力もなく。

 人間があのサイズでは、確かに少年がいっていた通り、滅びゆく種族で間違いない。
 あんなに弱い生きものが人間に守ってもらわずに繁栄できるわけがなく。
 犬やネコだって、人間の保護の下で今の状態があるわけで。

 全ての生きものが同じ大きさだったら、人間って他の生物に比べてとんでもなく弱いって聞いたことがある。
 そして、同じ大きさだったら、最も身体能力に優れるのは昆虫。
 なので、人間が昆虫並みのサイズになってしまったら、生き延びるのが困難なことは誰でも分かるだろう。
 生物は生き延びるのが困難な種別ほど、多くの子を生む。
 しかし、人間は1回の出産で一人しか生めない。
 どうあがいたって、小人は種族の繁栄に不利だ。

 この映画は、そういった小人たちの切ない物語なのだ。
 それを押しつけがましくなく描いており、人間が悪いって話でもない。

 というわけで、個人的には非常に好きな映画だった。