恋空


 映画も小説も今までノータッチだったが、あらすじは知っていた。

 ケータイ小説が原作だが、個人的には全く合わない文化だ。
 これに感動するのは、普段は小説を読まない人たちだといわれている。
 何も考えずにすんなり頭に入ってくる単純なストーリーの方がいい、リアルな描写や複雑な表現力はいらない、むしろない方がいい、とコラムにあった。
 普段から小説を読む自分としては、こんなケータイ小説に魅力を感じるわけがない。

 進んで観る気は全くない映画だったが、テレビでやっていたので観てしまった。
 予想通り、自分には全く合わない。

 不幸な話のオンパレードで、視聴者を安易に感動させようとしているのが見え見え。
 まさにご都合主義の塊。

 突っ込みどころはあまりに多すぎて、何からいっていいのか分からないが。

 とりあえずいいたいのは、この描写は全くリアルではないということ。

 レイプ、堕胎、愛する人との死別。
 あんな薄っぺらいものじゃないだろう。
 あんな簡単に乗り越えられるものじゃないだろう。
 なんで、現実では深刻に重いことを、あんなにさらっと描けるのだろうか。

 病気に関して、ネットで見つけたコメントを以下に抜粋。



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 同じ病気で苦しんでいる人がどれほど壮絶で凄まじい辛さ、恐怖と悲しみを抱えて闘病しているか多少なりとも目にしているのであればあんな嘘は…嘘であってもあんな描写はできないのです。
 病気に関しての矛盾点は多すぎます。
 早い段階で髪が抜けるほどの強い副作用を伴う抗がん剤を投与されているということは、その時点で生殖能力は失われます。
(真実であれば原作者は大罪に分類される罪を犯しており、医療関係者も大変な目に合います。
 嘘を並べ立てて自分に感動させようとするのもたいがいにしてください。)
 末期になると目が見えず、寝返りもうてず、寒くても毛布を引き上げる力もなく、光すら痛くて、自分の腕が重くて持ち上げられない、…本当に見るのも痛い、想像で辛い辛いといえるような病気ではないのです。
 同病気の人への誤解を生じさせる、最大の問題点です。
 間違った知識でこの病気の人に接してしまったりしたら…その人はどんなに辛い思いをすることになるだろうか、家族は悔しい思いをする、考えて。
 映画用に病気が脚色されてしまっていることを分かっていてください。
 どうかお願いです。

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 このコメントを読んでも、この映画を「切ない恋物語」といえるのかな。