LIONS for LAMBS(大いなる陰謀)


大いなる陰謀



 最初にいっておきますと、娯楽性ゼロです。
 政治や世界情勢に興味がない方が観てもまず楽しめないでしょう。
 映画館にはカップルもそこそこいましたが、英語ディベートをやってるような二人ならともかく、そうでなければデートで観るにはオススメできません。
 実際、「けっこー寝ちゃった」って言っていた人がいた通り、映画館で寝ちゃう人も多いんでしょう。

 あと、タイトルがよくないって声をよく聞きます。
 原題の『LIONS for LAMBS』をそのままつけても観ていない人には分からないから、難しいところなのかもしれませんが。
 原題に関しては劇中で、「ライオンの群れが羊に率いられている」という話で出てきます。
 戦場で戦う勇敢な戦士と、机上でものを語るお偉いさんってことです。

 といいつつ、個人的にはよかったです。
 情報としてはさほど新しくなくとも、改めて考えさせられる機会になりました。

 映画は、以下の3つの展開が同時進行します。

・トム・クルーズさん演じる共和党上院議員がメリル・ストリープさん演じる記者に、アフガニスタンでの新作戦についてリークする場面
・ロバート・レッドフォードさん演じる大学教授が無気力な教え子に説教する場面
・アフガニスタンで新作戦実行の場面

 この大学教授の教え子二人が新作戦に参加しているということで、3つの場面が絡んできます。

 現在の世界情勢、格差社会、9.11以降のアメリカ、政治に無関心な若者といった社会問題を投げかけています。

 劇中でもプロパガンダって言葉が出てきましたが、この映画自体がプロパガンダだとは思います。
 アメリカの選挙の時期ですからね。
 映画では、露骨に共和党の政策ミスについて押し出されています。

 個人的には楽しめました。