リアル鬼ごっこ


 山田悠介さんの原作は読んでいないけど、人から聞いたりで、内容はだいたい知っている。
 原作とストーリーがちょっと違うマンガは読んだ。

 んー。
 なぜに原作からあそこまで変えてしまったんだろうか。

 山田さんの原作といえば、主語述語の対応がおかしい、重複表現が頻繁にあるという、文章力の拙さには目をつむり、その奇抜なストーリーで人気を博した。
 映画では、そのストーリーをここまで変えちゃったら、もう別作品でしょ。
 せっかく定評があったんだから、元のストーリーでやった方がよかったんじゃないかなぁ。

 原作では、王様が佐藤という姓で、王国には佐藤姓の人が多すぎるから、捕まったら殺される「リアル鬼ごっこ」をしかけ、全国の佐藤さんが逃げ回るという話。

 映画では、普段の世界に対してパラレルワールドが存在し、パラレルワールドで王様が佐藤姓の人に対して「リアル鬼ごっこ」をしかけている。
 パラレルワールドと普段の世界は連動しており、パラレルワールドの人が死ぬと、普段の世界で対になっている人も死んでしまう。

 あと、非常に残念だったのが演出力。
 完全に戦隊ヒーローもののノリだよね。
 本来ならば緊迫感があるはずのシーンでも、安っぽい演出のせいで台無し。
 戦隊ものが好きな人にはいいのかもしれないけど。

 中途半端に残酷にしちゃったから、これじゃ全国ネットでのテレビ放送は厳しいでしょう。

 ラストでは、「パラレルワールドは無限にあるの」と、もう何でもアリのエンドレスで続けられる状態にて終わる。
 んで、実際に『リアル鬼ごっこ2』が今年、公開された。
 Yahooレビューでは2作目の方が評価が高かったけど、1作目がこれじゃあ観ないかも。