THE SILENCE OF THE LAMBS(羊たちの沈黙)


 初めて観たのは、小学生ぐらいのときか?
 ほとんど忘れていたので、久しぶりに観返した。

 うむ、さすがに名作と呼ばれるだけはあるわ。
 ネタバレありなら、色々と面白いことも書けるのだが、書いちゃうとこれから観る人には台無しなので、それは避けておく。

 この映画の1番の見所は、なんといってもアンソニー・ホプキンスさん演じるレクター博士と、ジョディー・フォスターさん演じるクラリスのやり取り。

 今でこそ、猟奇的犯罪者や、冷酷な犯罪者の天才的頭脳というものは溢れているが、この映画が公開されたのは1990年。
 当時の賞を総なめにしたことからも、この映画が当時、世に与えた衝撃を物語っている。

 映画のストーリーは、世の中では、若い女性を殺害し、その皮を剥ぐという猟奇事件が続発しているところから始まる。
 捜査にいきづまったFBIは、元精神科医で異常犯罪者として投獄されているレクター博士に、事件の助言を求める。
 レクター博士への接触を命じられたのは、訓練生のクラリスだった。
 レクター博士は情報交換に、クラリス自身のことを話すことを条件とし、いつしか、二人の間には奇妙な信頼関係が築かれていく。

 世を騒がす犯人はバッファロー・ビルと呼ばれているのだが、凶悪具合でいったら、レクター博士はその比ではない。

 そんなレクター博士がクラリスと話し、事件のヒントを与える。
 こうなると、悪人のはずなのに、観ている人に妙な気持ちを覚えさせる。
 その的確な分析は、悪人ながら、まさしく天才。
 しかし、後からやっぱり、極悪っぷりを発揮する。
 こうやって、正義と悪という視点をぐるぐる回し、観る者をジェットコースター状態にしてしまうこの手法は見事なものだ。

 最後までドギドキハラハラ、後味も強烈。
 さすがの名作でやんした。