電車男




 ストーリーの方は今更言うまでもないと思いますが、電車でキレイな女性を助けたことをきっかけに、秋葉系の青年がネットの住人に助けられながら恋路に乗り出す物語です。

 劇場の客はカップルが6割以上でした。
 ギャルやギャル男もいます。
 女性同士の客も多くて、ルックスの方はかわいかったり、垢抜けてない人もいます。
 男同士で来ているマゾい人もちらほら。
 平均年齢は20台前半と思われますが、たまに中年もいます。
 男一人で観ていたのは、見渡す限りじゃオレぐらいでした。

 部屋が開放されるまで並んで立って待っている途中、前のカップルがはしゃいだ弾みにおなごがワタクシにぶつかりました。
「あっ、ごめんなさ〜い」
 上目遣いに甘ったるい声で言われ、彼氏の気苦労を想像しました。
 でも、彼氏も彼氏で、1分と間を空けずに常に彼女にボディータッチをしていて、その中でもうちわで頻繁に彼女の尻を叩いていたのが気持ち悪かったので、どうかと思ったわけです。

 場内は満席ってぐらいの人が入ってます。
 席に座ると、左がさっきのカップル、右がギャル男とギャルのカップルで、見事にカップルに挟まれました。
 まぁ、端に座らない限り、こうなる可能性は高いんですが。

 映画が上映されてからちょっとして、でかい地震があり、客席から声が上がりました。
 右隣のギャルも「恐い」と言っております。
 それを聞いて、あ〜、ここにいるカップルはおいしいな〜、と思った次第です。
 でかい地震っていっても、この場にいる人に危険は全然ありませんでしたから。



 で、肝心の中身の方は。

 ユーモア満載で、笑いっぱなしでした。
 客席は声を上げて笑っている人がいたんで、雰囲気よかったですわ。
 後半は大泣きです。
 おそらく、女の子と観に行ったら引かれるほど泣いていたと思います。
 4回は号泣したんじゃないかな。

 うんうん、いい映画でしたよ。
 若い人が観たら楽しめるでしょうね。

 ただし、全てが満足だったわけではありません。
 映画の質からして仕方ないのかもしれませんが、話ができずぎの感はありましたね。
 電車男とエルメスが幸せになるのはいいんですが、それを応援していた2チャンネラーまで全員が全員幸せになり、またそれがけっこー描かれていたのが、あんまり好きじゃなかったです。
 映画って時間枠が限られているんだから、それにしては脇役を描く時間が長すぎだと感じました。
 また、さらりと意味ありげに描いた方が想像しやすいという利点もあります。
 今作も脇役の想像自体は色々できるんですけどね。
 脇役に時間を割くよりは、電車男とエルメスの出会いや導入部分があっさりしていたので、そちらをもっとやってほしかったです。

 なんで2チャンネラーに嫌われているORANGE RANGEが主題歌なんだ、って意見もあるようです。
 オレは嫌いじゃないですが。

 次に、よかった点を。

 なんといっても、感動的なストーリーでしょう。
 流れは単純ですが、それだけに伝わります。
 たしかに、本や映画にしたくなる理由がよく分かるエピソードですね。

 ユーモア満載で、監督やスタッフの笑いレベルが高いと思いました。

 エルメスの私生活をほとんど描かなかったことは、視点がはっきりしていてよかったです。

 電車男とエルメスの役名を出さなかったのも、ネットから生まれた話という感じがしてよかったです。
 また、それで不自然ではなかったですし。

 山田孝之と中谷美紀の演技はよかったですね〜。
 ドラマ『H2』ではひどい比呂をやってしまった山田君ですが、あれは監督の意向だったのでしょう、『電車男』の山田君はよかった。
 ドラマ『漂流教室〜ロングラブレター〜』で目をつけたオレは間違ってなかったと確信しました。
 中谷美紀も自然な演技でよかったです。
 それと、映画とは関係ないんですが、中谷美紀ってこんなに胸大きかったっけ?

 2チャンネラーの中では、瑛太が1番リアルなキャラに思えました。
 あんな人って今、多そうですよね。



 これから映画を観る人へ。
 スタッフロールの後にも話があるので、最後まで席を立たない方がよいですよ。