闇の子供たち
「これは、事実か、現実か、真実か」
というキャッチコピー。
観ればどういう意味か分かる。
東京では渋谷でしか公開していないのに、扱った題材とその完成度から話題と人気を呼び、劇場は満員御礼。
客層は平均年齢が高く、還暦を越えた人も多くいる。
ちゃらけたギャルなどはひとりもおらず、真面目そうな人が多い。
全国の映画館で異例の拡大追加上映も決まった。
んで、映画の方は。
予想通り、非常に重かった。
初っ端から過激なシーンで始まり、よくぞまぁ、ここまで描いたなと感嘆。
最後のサプライズはなくても成立したような気もするが。
タイで行われる人身売買、臓器売買、幼児売買春。
日本などから来た人がこの闇市場で臓器移植を行うとき、タイの子供は生きたまま手術台に乗せられる。
つまり、殺されるということ。
子供を「命」ではなく、「商品」としてしか見ない幼児売買春。
病気にかかった子供は生きたままゴミ袋へ入れられ、捨てられる。
これは、事実か、現実か、真実か。
あまりの内容に悲しいという感情を飛び越え、涙も出なかった。
この現実から目を背けてはいけないのだと思う。
今もタイでは子供に値札が貼られていると考えると……。
〜追記〜
映画に関して、こんな記事を見つけた。
「闇の子供たち」が映す臓器移植の課題
記事より抜粋
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── 映画では、子供の心臓移植とともに、臓器売買の問題を描いていますが、現実にはない、これは映画のフィクション部分というのは、どこなんでしょうか。
大阪大学医学部付属病院移植医療部 福嶌教偉氏
「まずはタイで、日本人が心臓移植を受けた例はないということですよね。
次に、心臓移植を受けようと思っている子供の両親が、よその子供を殺してまで自分の子供を助けたい、精神的にそう思っている人は、一人もいないということです。
親だから、子供をなんとしても助けたいという思いはあっても、みんな我慢して死んでいっている。
人を殺してまで、生きたい、生かしたいという親はいません。
もう一つ、心臓移植はリスクが高すぎて、儲けということでは成立しないかもしれない。
というのも、心臓移植をしようと思ったら、心臓を止めている間に人工心肺の器械を動かしていないといけないし、手術するためにはたくさんの人がいる。
腎臓移植なら、ある程度うまい人がいたら、助手と二人で手術をすますことができる。
でも心臓の手術はぜったい少人数ではできませんから。
それはありえない」
心臓麻酔の専門医と、人工心肺の器械をまわすのに1人、手術医が3人と看護婦という具合に計算していくと、エキスパートが8人は揃わないと心臓移植は行えないという。
「8人を口止めして、儲けも出そうなんて考えたら、ビジネスとして儲からへん。
それに、見つかったときには心臓だったら死刑でしょう。
タイの外科医といえばエリートの人たちです。
その人たちがいくらなんでも、そんな危ないことに手を貸すとは思えない。
映画では、なんらかの事情があってということにしているけれど、そこは医療の現場にいる者の目からすると、映画のフィクションといえるでしょう」
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映画の中で臓器売買がフィクションなら、映画の意味が全く違うものになるじゃないか……。
それから自分で色々と調べてみたんですが、情報が錯綜してます。
現実ではタイで組織的に臓器売買、人身売買、幼児売買春は行われていないといっている人もいたら、幼児売買春は行われているといっている人もいたり。
インターネットは簡単に情報が集まりますが、それが正しい情報かどうかは自分でちゃんと判断しないといけませんな。
んで、タイ在住の人のコメントなど、自分で調べたところによると、幼児売買春は実際に行われているっぽいです。
実際に逮捕されているケースもありますしね。
ただ、映画のように警察が知らんぷりということはなく、今は取り締まりの強化に積極的だという話もありました。
更に、この映画の協賛である日本ユニセフ。
ユニセフという名前が入っていますが、国際連合児童基金 (UNICEF)とは全く別物の日本の財団法人です。
これに関しては調べるほどに黒い情報が出てきて、どこまでが本当か分かりません。
ひとついえるのは、日本ユニセフがこの映画を事実として紹介、宣伝し、募金を募っているのはどうかということです。
「一人でも多くの人に真実を知ってほしい」
「真実から目を背けてはいけない」
「これは、事実か、現実か、真実か」
これらの宣伝文句は明らかに問題でしょう。
現実と違うのに誤解を生むと分かっていていっているように思えてなりません。
はー、黒いよ……。
あの映画を観終わったときの感想はなんだったんだ。