銀河鉄道の夜 / 宮沢賢治
高校生のときに読んだ気がするが、『アクタージュ』というマンガで取り上げられていたこともあり、読み直してみた。
本作の名前を聞いたことがない日本人は珍しいと思うが、小説はどのぐらいの人が読んでいるのだろう。
マンガやアニメはともかく、小説は中高生にはだいぶ難しいと思う。
とても深く、たいていの人は1回読んだだけでは理解できないんじゃないかと。
銀河鉄道は死者の旅。
幻想的で描写が美しい。
賢治さんの繊細さと想像力が伺える。
「ほんとうのさいわい」を問い続ける本作。
自らの命を犠牲にしてザネリを助けたカムパネルラ。
カムパネルラが死んでいることを知らないまま、カムパネルラとの銀河の旅を楽しむジョバンニ。
カムパネルラの行為は、ほんとうのさいわいだったのだろうか。
ほんとうのさいわいってなんなのだろう。
賢治さんが亡くなったのは1933年。
享年37歳。
なんて濃い人生。
本作は未完で、小説は所々で空白となっている。
賢治さんの死後に点在している原稿から作品としてまとめるのも大変だったと聞いた。
どんな最終形を思い描いていたのかなぁ。