ハルフウェイ / 北川悦吏子


ハルフウェイ




 映画の前に小説を読んでみた。

 元から薄い小説なのに、読みやすくて行間も広いから、1時間もかからずに読み終えた。
 映画の長さより早い。

 ハルフウェイってそういう意味だったのね。
 最後までハルフウェイだった。

 ドラマチックな展開や過激さはない。
 高校生の恋愛模様が淡々と描かれる。
 合わない人もいるだろうけど、おいらは好きだった。

 5章編成なんだけど、最初の方はちと物足りなかった。
 2章の途中で面白いことがあり、笑ってしまった。
 そこからは割と楽しく読めた。

 映像にしたらキレイそうなシーンがいくつかあった。
 映画はその映像表現を絶賛されている岩井俊二さんプロデュースなので、さぞかし期待できるだろう。
 なんでもない日常の美しさや、光の演出を撮らせたら、岩井さんの右に出る人はいないんじゃないかと思っている。

 現実では、高校生で男女が同じ年齢なら、女性の方が男性よりも精神年齢が高くなることが多いと思う。
 この小説では、彼の方が彼女よりも圧倒的に落ち着いていて、精神年齢も高い。

 これを映画にしたら、北乃きいさんに腹がたつ人が多いかもなぁ。
 一方、岡田将生君はかなり株を上げるでしょう。





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  でも、思うんだ――。
  たとえば、何かひどいことがあっても、
  すごくひどいことがあっても、
  だけどそれはまだ物語の途中って……。
  これからまだ、展開するよ。
  いいほうに。ハッピーエンドに向かうって……――


 (冒頭より)
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 大袈裟だなって感じてしまうのは、おいらも高校生の頃からは年を重ねたからなのか。
 青いなぁ。
 ちょっと羨ましくもある。