人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ
タイトルを人前でいうのが軽くはばかれるのだが。
全体に短くて改行が多く、文体も読みやすいので1時間半もかからずに読み終わった。
読みやすいだけじゃなくてセンスもあって、短いながら味わいがある。
日記みたいな小説だなと思って読んでいたら、主人公のみるめが書いていたものだったことが最後に分かる。
あの展開でラストはどうなるんだろと思って読んでいたが、割と意外だった。
村山由佳さんの小説みたいに、脈略もなく突然降って沸いた悲しい結末とかじゃなくてよかった。
あ、村山さんファンの方にはすみません。
もうひとつの短編『虫歯と優しさ』もよかった。
こんなに短い話なのにうまく完結していて、読後感もいい。
またそのうち、山崎ナオコーラさんの小説を読むかも。
最初に書いた通り、軽く読めて内容もいいので、他の方にもオススメしますよ。
映画はどうなんだろう。
【印象に残ったシーン】
胸が潰れるように抱きしめた。ユリは目を覚ました。
「明けましておめでとう」
オレが言うと、ユリは、はっとして、それから泣き出しそうな顔をして、言った。
「幸せってなんだか知ってる?」
「知らない」
オレが答えると、真面目な顔をしてユリは言う。
「こういうことだと思う」