ジャズ小説 / 筒井康隆




 136ページの中に12編の短編集。
 一編一編が短いので、とても読みやすい。

 ファンタジー要素の入った話が多く、そういったものをあまり読まない自分には新鮮だった。

 筒井康隆さんの作品はあまり読んだことがないが、友人の一人は、
「やられている人や、弱い人をとことんやっつける」
 と言っていた。
 正義が勝つ、という書き方ではない。
 実際、がんばっている人が辛い目に遭うという内容の話もあり、ブラックユーモアが効いている。
 その辺は人によって好みが割れそう。
 オレは嫌いじゃないが、特別に好きなわけでもない。

 タイトルの通り、どれもジャズに纏わるお話だ。
 実際の曲名やアーティストが出てくるので、その曲やアーティストを知っている人が読んだら、面白みが増しそうだ。

 濃密な内容ではないが、軽く読めてそれなりに面白い小説だった(偉そう……)。