MEN'S NON-NO 2004年2月号





 表紙は香取君だ。
 嫌いじゃないし、どちらかと言われたら好きだけど、特にノーコメントで。



 人物研究は官藤官九郎だ。
 通称はクドカンということで、知っている人も多いだろう。
 ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』を始め、映画『GO』『ピンポン』、ドラマ『木更津キャッツアイ』『マンハッタンラブストーリー』などの脚本で人気がある。
 この人の話が面白かった。

 自分自身が評価されているのではなく、自分の書いたものが評価されているだけ。
 謙虚だなぁ。
 だが、一理ある。
 時代は変わっていくもので、何が評価されるか分からない。
 だから、何年かしたら、今は見向きもされなかったものが評価されるなんてことは十分にあり得る。
 今までだってそんな事例は数多く存在する。
 かのゴッホだって、生きている間に売れた絵は一枚だけだ。

 メインストリームではない。
 確かに。
 リアルタイムでは人気がなくて、後になってから一挙に火がつく。
『池袋ウエストゲートパーク』がいい例だ。
 あれって、本当に出世ドラマだ。
 渡辺謙は『ラスト・サムライ』で一躍、凄いことになったし、NEWSの山下智久も大人気、他にも窪塚洋介、妻夫木聡、坂口憲二、小雪……。
 長瀬智也、加藤あいも含めて、出てきた主要キャラはみんな出世したんじゃないかな?
 このドラマが放映されていた頃は、みんな今ほどの人気じゃなかったと思う。
 役者に留まらず、この脚本を書いたクドカン、更には原作の石田衣良まで。
 石田衣良はこの後に直木賞を取ったし、今じゃかなりの人気作家だ。
 うーむ、凄いドラマだ。



 ファッション雑誌なので、それに触れると、男物のファッションは割といつも通りだが、街の女の子のファッションが載っていたのがよかった。
 4ページに39人の女性がいる。

 こんな話をすると女性の方は引くかもしれないが、こーゆーのがあると、よく男同士ではこんな展開になる。
「誰がいい?」
「これはないなー」
「うわー、選べねー」
「この人がいい」
 この雑誌を見て、もちろん誰とは言えないが、ある人はすっげー辛口だった。
「かわいい子いなくない?」
 全否定かい。

 オレ的には、一ページ目の左の方の子がよかった。
 ファッションセンスはさすがにいい人が多いと感じる。
 今回は奇抜なファッションの子が少ないが、女の子のオシャレさんはたまに横には並びたくないと思ってしまう子もいる。
 ハイセンスすぎて、自分にはついていけないという意味だ。
 比べられたら嫌や。



 お次は「恋のお悩み相談室」について。
 男女の恋の悩み相談に対して、小池栄子、KABAちゃん、石田衣良がそれぞれの質問に答えていくというものだ。
 三人が答えている質問は別々だ。
 それプラス、自称"恋愛番長"編集Mも答えている。

 面白い。
 質問もリアルなものが多いし、真面目に答えていたり、ユーモラスに答えていたり。
 H系の話もある。
 けっこーぶっちゃけているものが多い。








 恋愛番長のあるQ&Aを紹介。



 Q.
 私がトイレに行こうとしたとき、彼氏の友達がこっちを見てニヤニヤしてきたんですよ。
 気になって聞いてみたら、彼が、
「彼女がトイレから出てきたときのニオイが好き」
 って言ったらしいんです。
 しかも、"大"のときらしく、ハッキリ言ってチョー気持ち悪い!
 彼ってヘンタイ?!
 それに男の子ってみんなそういうことを友達に話すの?!
 (智恵・20歳・販売員)



 A.
 彼はヘンタイか?
 いや、違うね。
 誰でもあると思うんだよね。
 本当に人を好きになったとき、「自分だけが知ってる、特別な恋人の姿」を見つけると、とてつもなく愛しくなってくるってこと。

 だから、もし彼が彼女の場合に限ってのみトイレから出た後の匂いが好きというなら、それはひとつの愛情表現、愛情の発露だと思う。
 彼女以外の人の匂いも好きなら、ちょっとヤバイけど(笑)。

 むしろ問題は、それを聞いて、「彼がヘンタイなら別れよう」と思ってるキミだ。
 一般常識からハズレてるという理由で彼を嫌いになるのは、彼をもともと愛してない証拠。

 恋愛では、お互いの未知の部分を理解しようという姿勢が大切なのだ。
 だから、まず彼と同じことをしてみる。
 彼がトイレから出てきたら、後の匂いをかいでみよう!(笑)








 どうだろう。
 オレは面白くて笑ったんだが。
 一理ある気もするが、男のオレからしたって、他人のトイレから出てきた後の匂いをかぐのは嫌だ。
 この質問をした女性がこの回答を読んで、「そうだったんだ!」って感じになって、ホントに彼氏の匂いをかいだらおもろい。



 MEN'S NON-NOって、ファッションセンスだけでなく、話や趣味のセンスもいい。
 文章も面白いものが多いし、映画や音楽、書籍の紹介もメジャーからちょっとずれているいいものを推すことが多い。
 この号では金原ひとみの『蛇にピアス』が紹介されているが、芥川賞については一言もコメントされていない。
 つまり、受賞前に載ることが決まっていたということ。
 その辺りからもセンスのよさを感じる。