ソーシャル・エンジニアリング 最大の弱点”人間”をハッカーの魔の手から守るには / クリストファー・ハドナジー


 単純に興味があったのと、仕事柄から読んでおいた方がいいと思ってチョイス。

 ソーシャル・エンジニアリングとは、人間の心理的な隙や、行動のミスにつけ込み、個人が持つ秘密情報を入手する方法のこと。
 ただまぁ、その言葉だけで正しく意味を理解できる人は少ないはず。
 この本を読むと、生易しい話ではないと分かる。

 すげー怖い本だった。
 詐欺の教本みたい。
 実際にまんまマネできる実例が多すぎて、かなりヤバい内容だった。
 ありとあらゆる詐欺、ハッキング、セキュリティ突破をしてきたという人が協力しているし。
 たぶん、この人を前にして、騙されない人はいないんじゃ・・・っていうレベル。
 自分は絶対に騙されないという自信を持っている人ほど、危ないとのこと。

 どんなに法律、システム、セキュリティ、ルール、コンプライアンスなどを固めても、人間の不用意は絶対に除けないことが、よく分かった。
 いわば、人間が1番のセキュリティホール(セキュリティ上の欠陥)ということ。

 演技や心理操作って、日常的に行われているんだよね。
 サービス業や、会社の営業がつくり笑いもできないようじゃ困るし。
 それを昇華させると、とんでもないレベルになる。
 詐欺やセキュリティ突破も、いってしまえば技術ということ。
『ミッション・インポッシブル』や『オーシャンズ11』に近いことは、現実でも起き得るんだと、想像できた。

 守るためには、こういったことも知らないといけない。
 自分はインフラ業なので、読んでよかった。

 また、「人間はインフラだ」という言葉が、とても心に残った。